相続開始後3か月経過しても「相続放棄」は可能です

query_builder 2021/11/30
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osoushiki_syukkan


 

親交のない兄から突然の手紙

 

最近あまり親交のない兄から、

突然父親の相続について相談したいとの

手紙が届た。

 

母親が亡くなってから、父親と兄とはまったく

親交がなく、父親の死を知ったのも

兄の手紙で初めて知ったという場合

 

父親の財産や借金に関係なく、相続に関わりたく

ない相談者はどのような対応があるのでしょうか

 

相続財産の在り無しに関わらず、相続に

関わらないというのであれば、相続放棄という

手続があります。

 


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相続放棄の熟慮期間は3か月?

 

兄の手紙で初めて父親が亡くなったことを

知ったのであれば、民法上では相続放棄の

熟慮期間開始から3か月が経過していませんから、

相談者お一人の判断で相続放棄ができます。

 

最近増えているのは、音信不通であった親族の

借金の返済を要求する書面が消費者金融などから

突然届いたうえに、その請求額も恐ろしく

多額であるが支払わなければならないのか

という相談です。

 

書類を見ると、死亡から既に3か月経過している。

 

ところが相談者は、その親族の所在や、

その親族が亡くなったことも、

もちろん借金があったことも知らなかった、

というものです。

 

回答としては、基本的に「相続放棄」が可能です。

 

なぜなら・・・

 




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民法915条からいうと…

 

相続が発生し、多額の債務がある場合

初めから相続人とならないことにする

手続きが、相続放棄です。

 

そして、この相続の放棄が出来る期間は、

自己のために相続の開始があったことを

知った時から3か月以内にしなければならないと

民法第915条に書いてあります。

 

それでは、相続が発生してから

3か月が経過してしまったら、

もう相続の放棄の手続が全く出来ないかといえば、

答はそんな単純ではありません。

 

民法第915条にいう、

「自己のために相続の開始があったことを知った時」

とは、どの時点を言うのかが問題なのです。

 

原則、相続人が、相続開始の原因事実及び

これにより相続人となった事実を知った場合

(「相続人覚知時説」というそうです。)であり、

例外として、3か月以内に相続放棄をしなかったのが、

相続財産が全く存在しないと信じたためであり、

かつ、このように信じるについて

相当な理由がある場合には、

相続人が相続財産の全部または一部の存在を

認識した時又は通常これを認識できるときから

起算するのが相当だとされています。

それでは、「相当な理由」とは???

法律的な解釈を突き詰めていくときりがありません。

結論として、3か月が経過したから諦めるのではなく、

先ずは、裁判所なり、司法書士等の専門家に

相談してみてください!…ということになります。

 




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第915条

  相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から

三箇月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄を

しなければならない。ただし、この期間は、利害関係人又は検察官の

請求によって、家庭裁判所において伸長することができる。


 相続人は、相続の承認又は放棄をする前に、

相続財産の調査をすることができる。



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